さざなみのキヲク~宮澤章二先生の詩~

宮澤章二先生の詩をご紹介します

「限りなく広く深く」




限りなく広く深く             


       宮澤章二




ぱっちりと両の目をひらくと


限りなく広い世界が 目の前にある


ひっそりと両の目を閉じると


限りなく深い世界が 心の中にある


 私たちは 無限の世界の中心に立ち
 無限のものたちに取り巻かれて
 生き生きと 無限の呼吸をつづける 


庭に遊ぶすずめたちの鳴き声でさえ


限りない命の流れにつらなって交響し


勉強する国語や数学や理科の世界もまた


限りなく広く深く その果ては 遠い


無限の世界のまん中に立つのだから


私たちは どこへでも歩くことが出来る


限りなく歩いてゆくことが出来る








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